岩手県立美術館で開催されていた「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」を観に行ってきました
展示期間最終日に滑り込みで観に行ってきました!
ということでもう開催されてません。いっつもいっつも開催期間終わってから書いてるの駄目な気がしますね!ハハハ
この日は日曜、そして最終日ということもあってかまあまあの混み具合でした。
ちなみにめちゃくちゃ良い天気でした。
青空っ!
話を戻しまして。
この篠山写真展、なんと2012年から全国を巡回しているものなんですよね。
5年経ってやっと岩手に来たというわけです。
2012年までに篠山さんが撮った写真のなかで特に凄い!という写真が厳選されて飾られているとのこと。
私は、カメラを勉強しているわけではないし、写真についての知識はゼロなわけですが、なんとなく気になって観に行ってきたのですが・・・。
観に行ってよかったです。
ほとんどが芸能人のポートレート写真なので写真の知識なくても楽しめると思います。
もちろん知識合った方が楽しめるんでしょうが。
さまざまな年代の方々が一気に観られるのは純粋に楽しかったです。
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入場する際に誰が写っているのかが書かれた紙が渡されました。このおかげで誰かわからないままにならない!ありがたい!
始めの部屋は「GOD 鬼籍に入られた人々」。
展示されていたのは、美空ひばりさん、三島由紀夫さん、きんさんぎんさんなど、大スターの方々の写真。
まずは写真の迫力に驚きます。4,5,6メートルくらいの写真パネルが壁に貼られていました。
個人的に目を惹いたのは夏目雅子さん。恥ずかしながら、知らない女優さんでしたが、信じられないくらいに綺麗で気品のある人。
次の部屋は「STAR すべての人々に知られる有名人」
松田聖子さん、美輪明宏さん、安室奈美恵さん、AKB48、満島ひかりさんなどなど、昔から有名な人たちから最近大活躍されている人たちまで!
ちょうどこの日の前日、平昌オリンピックで金メダルを獲得した羽生くんの写真もありました!(スケート滑ってる写真じゃなく、満面の笑顔で走ってる?浮いてる?写真でした)
ここで個人的に心が惹かれたのは吉永小百合さんの写真と山口百恵さんの写真。
吉永小百合さんの方は、雪景色のなか、白い着物姿、真っ白な肌。そのまま雪に溶けていってしまいそうな儚げな雰囲気の写真でした。口紅と目の上だけ赤みがあったのも良かったです。
次の部屋が「SPECTACLE 私たちを異次元に連れ出す夢の世界」
草間彌生さん、ディズニー、歌舞伎の方々、後藤久美子さんの写真が展示。
ここのディズニーの一番大きい写真がとっっってもよかった。
ディズニーの一番の主役のミッキー&ミニーは右端の方で上品に写ってて、オレを写せ~的に無邪気に近づいてるグーフィー、ちゃっかりドセンターで決めポーズで写るシンデレラ、とりあえず写っとけ~って感じで後ろの方に写ってるチップとデールなどなど、、、なんだか写真なのに動いて見えたというか、声が聞こえてきたというか。
ディズニーならではの幸せな空気感が伝わってきて凄い写真でした。スゴクオススメ。
次は「BODY 裸の肉体美とエロスと闘い」
大相撲の貴乃花さん、朝青龍さん、白鵬さん、浅岡ルリ子さん、黒柳徹子さん、ヴラジーミル・マラーホフさんなど。豊島園プールの写真も。
あの有名なサンタフェの写真が壁の真ん中に貼られていました。
しかもこの部屋だけ壁が真っ赤。
真っ赤な壁のなかに、草原に座るヌードの宮沢りえ・・・なんだか少女性が際立っているような気がしました。ヌードだけどエロとは無縁の写真だった。マジで芸術。ヴィーナスの誕生っていう絵画がありますじゃん。あんな感じ。
その宮沢りえの飾られている壁からふと左を見ると、大相撲の方々が並んでいるのも面白かった。この部屋は並びも面白かった。
※他の方々が書いたブログを見てみると、美術館によって写真の並びが微妙に違ったりしてますね。でも壁の色は統一されているので、やっぱりそこも拘りポイントなのでしょうね。
最後は「ACCIDENT 2011年3月11日―東日本大震災で被災された人々の肖像」
東日本大震災から50日後に気仙沼市や陸前高田市などで撮影された写真です。全て白黒。
「カメラの前に立ってもらって、レンズをじっと見てくださいって言って、2~3枚撮っただけの写真。ここに来てくださいとか、元気な顔をしてくださいとか、ポーズをつけるとかは一切していない」という。
ほほえみながら写っている方も居れば、不安そうな顔で写っている方も。
この写っている方々が、震災でどんなことがあったのか、その情報は全くわからないので、この写真を観て想像するしかありません。
ほほえんでいる人は篠山さんが撮ってくれる写真だから少しほほえんだのかもしれないし、震災だからといって、ネガティブな印象をつけたくなかったからほほえんだのかもしれない。
不安そうな顔の方は、これからの生活に不安があって、そのままそれが写真に表れたのかもしれない。もしかしたら全然関係なくて、ただ写真が苦手なだけかもしれない。
どんなに考えても正解はわからないのですが、一つ一つの写真を観て、想像して、大震災について考えることができるだけでも、それは立派な「写真力」かもしれないな、と思いました。
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以上5つのセクションの写真展。全部で100枚以上のパネル。厳選された写真とはいえ、とってもボリューミーでした。
写真知識なんかなくても、写真の力をびしびしと感じてきましたよー。
感覚的に、この写真、好き!って思えた写真があったのも面白かったなあ。誰が行っても、どれかの写真は気に入るんじゃないかしら。
芸能人の方々の顔の造形美や肉体の生々しさや艶やかな肌、表情などなど、とにかく見所いっぱいなのでした。
好きな芸能人を探しにいくだけでも楽しいかも・・・?
次はどこで写真展が開催されるのでしょう!
ではまた!