草間彌生。
水玉-ポップ-ファッショナブル-集合体-かぼちゃ-闇-たたかい-命-平和...
エネルギーが乱反射していて、受け止めきれないくらい混じりけのない草間彌生パワーを感じてきた話です。
※毎度ごめんなさい、今回も遅レポです
ということでやってきたのは
企画展『草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて』
を観に行ってきました。
展示は7月でもう終わっちゃってます、、すみません、、、、、、
着いてすぐに作品が目に入ってくる!美術館の壁がもう草間彌生ワールドになっていた、、、!
これは「松本から未来へ」という作品だそうです
でもこれ期間限定らしいですね
もったいない!!!
ほ、捕食されそう・・・
こちらは『幻の華』という作品。
道路からも見えるほど大きくてど迫力な作品です。
チケットを買っていざ草間彌生ワールドへ出発!
展示室に入る前から水玉模様のヤヨイちゃんとトコトンがお出迎え。
階段までカワイイ・・・足跡だ・・・
さて、今回のこの展覧会は幼少期時代の作品から新作までが展示されており、
草間彌生のアーティスト人生を辿ることのできる展覧会となっていました。展示数は180点。
宇宙、平和、そして愛−−。世界のKUSAMA芸術は、今も無限に、そして永遠に増殖をつづける。
現代アート好きなら一度は見てみたいこの展覧会ですが、巡回はせず、草間彌生の故郷である長野県松本市のみでの開催。
巡回しないってことは遠方の人たちは見られない可能性が高いのかあ・・・巡回すればいいのに・・・と思っていましたが、実際の作品たちを見て、松本市のみで開催する理由がわかりました。
ほとんどが撮影禁止だったので写真はないのですが↓の記事で一部見られるので参考までに。
部屋中が蛍光水玉とか、鏡張りの中にシャンデリアとか、ミラー通路とか、、
絵だけでなく、立体作品までもが力作&力作&力作のエンドレスカウンター。
個人的には部屋中に蛍光の丸いシールが貼られ、ブラックライトでそれが光っている「I’m Here, but Nothing」が心に残りました。
統合失調症により、幻覚を見ていた世界をそのまま表したような作品で、カワイイとか面白いと思う反面、本能的に恐怖を感じるような空間でした。日常のすべてに水玉が覆ってきたら、とても怖い。
ゴミ箱のなかのような汚いものも、新聞やTVで見る悲劇や怒りも、部屋に眠っている嫌な思い出も全て水玉に溶けていってくれるけれど、好きなものも美しいものも同じように溶けていってしまうような、、、、、私にとってこの作品は全てのものが水玉に飲み込まれていきそうな、とてつもなく怖い空間でした。
捕食されそう・・・(2回目)
※真夜中に咲く花という作品です
草間彌生さんの作品を一気に観て思ったことですが、
そのときの精神状態が正直に描き出されているような作品が多いなと思いました
完全に感覚的なのですが、「あ、なんかこの作品ヤバイな」と思って描かれた年を見ると、パートナーが亡くなられた年のすぐあとだったり、反対に「この作品生き生きしてるな」と思うと、NYでの人気に火が着いた頃の作品だったり、、、
草間彌生の作品なんてただの水玉じゃん!なんて思っていたら大間違い。
凄く正直で、その当時の草間さんの心がアートとして残っていて、観ているこっちまでもが暗い気分になって、活力がみなぎって、優しい気分になって、、、
まさに草間彌生のすべて!
来て良かったなあと思える素晴らしい展覧会でした。
ちなみに草間さんは下書きはしないらしい
だからこそ、思ったことがそのまま絵に表れるんだ!と納得。
最後の方に撮影OKの部屋があったので載せちゃいます。
正方形の作品が壁一面にズラリ。
これらは「わが永遠の魂」のシリーズ。
2009年から描き続けられているシリーズで、正方形のキャンバスにアクリル絵の具で描かれているのが特徴。
東京などでもこのシリーズが展示されたことはありましたが、今回は新作が加わり、一つの部屋全体に広がるような作品となりました。
中庭に出ると南瓜のオブジェ(大いなる巨大な南瓜)が。
水玉使用の自販機。
かわいいな~~
と、いうわけで、今回は美術展のレポでした~
長野県関連のブログ記事はまたあとで書きますね。
ではまた