【今更】大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ感想
新潟の過疎地域で行われたハチャメチャに美しいアートイベントに行ってまいりました。
もう終わっちゃったのですが、、、(小声)(というか行ったのが結構前)
でも、素敵な写真がたくさん撮れたので、ブログに残します。
行ってきたのは新潟県で行われていた芸術祭
トリエンナーレなので3年に1度だけ開かれています。
2000年から行われているそう。つまり今年で7回目!
私は初めて行きましたが、こんな素晴らしい芸術祭が3年に1回あるなんて、新潟すんげえよー!
ということで写真とともに振り返り。ほんっとに良い写真ばっかりでにやにやしちゃう。
- ①リバース・シティ
- ②カフェ・ルフレ
- ③花咲ける妻有
- ④ゲロンパ大合唱
- ⑤最後の教室
- ⑥土石流のモニュメント
- ⑦ワープクラウド
- ⑧ペリスコープ/ライトケーブ
- ⑨たくさんの失われた窓のために
- ⑩鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
- ⑪カードリフターズ
- ⑫builds crowd ~街の記憶~
- ⑬みずたどり
- ⑭Rolling Cylinder, 2012
- ⑮Palimpsest: 空の池
- ⑯羊の美容室
- ⑰Karaoke & Humankind
- ⑱もうひとつの特異点
まず新潟に着いて黄色いパスポートを購入!この日持っていたバッグとの相性が抜群過ぎたよ。
3500円(※前売りは3000円でした)でこれを買えば、各施設のアート作品を無料で観られます。さらにその近くの飲食店や温泉などの割引にも使えたり、イベントも安く観ることができたり、、、
ということでたくさん巡れば巡るほどお得になる代物です。
それに、この真っ黄色なパスポート持ってるだけで気分が高まります。絶対に買うべき。
さて、この大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ、舞台となる越後妻有は、、、
こんなとこです!!
田舎だ~~
イメージそのままの田舎だ~~
公式サイトにはこんな紹介も・・・
こんなのどかな風景を楽しみながらも、現代的なアートをゴリゴリと感じられるという一石二鳥!
早速いってみよ~!
①リバース・シティ
※先端恐怖症の方は注意↓
色鉛筆のアート作品。
色鉛筆それぞれに国名が記されていました。だから逆さまになった都市。
日本って書かれてる色鉛筆探したのですが、首が痛いし、写真撮ってる人の邪魔にもなるしで結局見つけられず・・・うーん、どこにあったんだろう???
ジャンプ!
②カフェ・ルフレ
ちょっとカフェタイム。ということでカフェ・ルフレ(越後まつだい里山食堂)へ。
なんとカフェまでもが芸術祭の一部になっているんだから驚き。
甘酒&甘酒アイス。甘酒スペシャルですね~~(ちなみに昼時ならビュッフェも食べられるそう。)
天井には新潟の写真。テーブルは鏡。自然と飲み物と新潟の景色がマッチングする形に。
こんなにおしゃれに甘酒写せる場所ある・・・?
一面水色の世界でなんだかファンタジック。ぜひ寒色系の服を着て行って、この世界に溶けてほしい。
③花咲ける妻有
これは誰が作ったか一瞬でわかっちゃいますね。
長野でも拝見させてもらった草間彌生さんです。こんなに早く野外作品をまた観ることになるとは。
妻有は気高い土地である。どんな作品でも大手を広げて自由に包みこんでくれる寛容の地である。私が作った巨大な花の野外彫刻作品がここに置かれて妻有の空気を讃美し、美しい陽光を天からそそがれて、この上ない心の安らぎをおぼえている。世界から人が見にきて欲しい。そして全作品をミドリの森や林の奥にみつけて、妻有に来た感動をあじわって欲しい。大地の芸術祭バンザイである。
沸き上がるようなエネルギーが花となって妻有の大地に咲いています。
④ゲロンパ大合唱
ただのカエルのオブジェかと思いきや、草刈り時に刈った草を口から入れて、その後肥料にするための入れ物の役割を果たすらしいこの子。ただの入れ物じゃなくて、カエル型にしたのはなんでだろう?と思ったけれど、多分その方が草刈りをする人の気分が上がるからっていう単純な理由なんだと思う。
ここまで紹介した4作品はまつだい「農舞台」のなかにある作品でした。この4作品以外も展示されていて、ここに来るだけでだいぶ作品数が稼げました。
⑤最後の教室
はい、次に来たのは最後の学校という作品がある場所・・・
写真の通り、ここは小学校。
廃校になった小学校を舞台にしています。
廃校に入るのは人生初めてだったかもしれない。初めに書いたように過疎高齢化の地であることが影響して廃校になったんだろうなと容易に想像ができました。(だって立地めちゃくちゃ悪かったもん、、、)
でも廃校という響きはなんだかワクワクさせてくれます。なぜだろう、ノスタルジーを感じられそうだから??
作品は体育館から始まります。初め真っ暗で、しかも藁の香りがしたのでびっくりしたけど、だんだん目が慣れてきて何が置いてあるかを把握。
さらに暗闇を歩いて行く・・・肝試しのよう。
古い学校だったんだなあというのが少しわかる。
2階からは、ドンッドンッという心拍音のような音と一定のリズムで点滅する光。
棺のようなものが無機質に置かれている空間。
ひんやりとした雰囲気が漂っていて、ひたすらに怖い…
「ここには誰もいない」というようなメッセージなんでしょうか…?だとしたら山村の中にある廃校が舞台なのもうなずけるような。
なんだか思っていたより残酷で恐ろしい作品でした。
⑥土石流のモニュメント
黄色いポールが連なる場所。
このポールは一体何を表しているのだろう?と考えます。
答えは
「土石流のモニュメント」。
このタイトルでただのポールが意味を持つものへと変化します。
辰ノ口の砂防ダムは、長野県北部地震で起きた土石流跡につくられた。高さ3メートルの黄色いポール約230本を設置し、かつての土石流の痕跡を表現する。また、ダムの堤防に階段と展望台を設置し、全容が一望できる。
⑦ワープクラウド
元々繊維工場だった建物に作られた無数の糸と玉のカーテン。
奥に写る人の影さえかっこよく見える。
カーテンの間に入り込めば簡単にアー写のようなものが撮れちゃう。
この絶妙な暗さ、そして奥にかけて明るくなっていく空間作りもポイントだと思う。
⑧ペリスコープ/ライトケーブ
この作品、この芸術祭で一番人気と言っても過言ではない作品ではないでしょうか、、、駐車場までの道が車で渋滞になっていました。一番観るのに時間がかかった場所。
場所は清津峡渓谷トンネル。
ひんやりとしたトンネルを歩いて行きます。全長750m。
並び……歩き……
そして撮れたのがこれ。
3
2
1
…
めっちゃ良いじゃないですか。
並ぶだけありますわ。自然と自分との融合。自分が加わることでアートになる感動。
これはポーズのセンスが大事になってくるな、、、私は凡ポーズになってしまったけど。
ちなみになんで混んでたのにソロで撮れたかというと、
この写真スポットでもちゃんと並ぶ列が出来てたからです。
日本人らしすぎる-!でもおかげで良い写真、撮れました。
いえーい!
⑨たくさんの失われた窓のために
天気良い日に撮ればもっと、、、と思いますが、これも一つの風景。
窓の向こうには、雲と霧のなかに、電波塔と草木と川。その日によって見える色彩や陰影が、そして風邪の強弱によってカーテンの揺れも違う。
というかこの日、カーテンが一回転してしまっていたため、左と右の丈が合っていないという逆レア写真に。
いや、ほんとこの日霧すごいな。
淡い写真になってる。
⑩鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
廃校となった小学校が舞台の作品。また廃校。
でも同じく廃校が舞台の「最後の教室」とは全く異なる雰囲気の作品でした。
ほら!カラフル!
これはマムシトンネル。
このトンネルを抜けると・・・
体育館へと繋がっていきます。
普通の小学校に比べたらかなり小さい体育館で、それもまた印象的でした。
この作品では実在する3人の在校生とオバケの物語が描かれています。
美術館の名前の通り、まさに絵本!いや、絵じゃないけど。実物大立体絵本!
正直ストーリーは全くわからない、けどカラフルでダイナミックに作られた生徒やお化けは見ていて超たのしい!
”真田小最高!”
”大好き!”
廃校に命が宿っているようでした。
とても生き生きしていて、子供たちがまだ遊びまわっているみたい。
ちなみに外観はこんな感じ。中があんなになっているとは誰も想像できまい。
ヤギちゃんもいました。かわよ。
⑪カードリフターズ
車がドリフトしている瞬間のオブジェ。
まあこういうことやっちゃう~
⑫builds crowd ~街の記憶~
こっからは越後妻有里山現代美術館「キナーレ」内の作品。
よく見ると建物が描かれています。
飴みたいでかわいい。
⑬みずたどり
死ぬほどうまく撮れた。映えだな。
⑭Rolling Cylinder, 2012
青白赤のトンネル。床屋さんにあるあのサインポールのようにぐるぐると回って、歩く人の平衡感覚を無くす。
⑮Palimpsest: 空の池
キナ-レの中央には水が張られていてそこに入って遊ぶ子どもも居た。
一階から見るとただの浅いプール。でも2階から見ると、、、?
なんと、上の写真のように、床には絵が描かれていて、水に建物や空が反射して映って居ように見える!何気なく上から見たときにハッとなる感覚は忘れられません!
(本当はもっと青空が見える天気だったら良かったのだけど、、、)
そしてなかにはこんな変わり種な作品も…↓↓
⑯羊の美容室
このもこもこ空間はなんと美容室。
これを撮っている最中も中で女の子が髪を切られていました。
⑰Karaoke & Humankind
これは居酒屋。
残念ながら営業時間中ではなかったので中には入れず。
こういう変わり種な作品があると一層アートのお祭り感があがりますね。
そして最後の作品!
⑱もうひとつの特異点
682本のコードが張り巡らされた部屋。
宇宙の始まりを表しているらしい。
私はこれを見たときPerfumeのFUTUREPOPのジャケットを思い出していた・・・
似てるよね?
ふ~~~~~
いや~~~~
素敵な作品ばっかりでしたね!
新潟に行ったのも初めてだったし
新潟の山村地域に行くのも初めてでしたが、
いや~楽しかった!
写真撮るだけでウキウキ!
アートも美しければ、周りの田園風景も美しい!
次開催するのは2021年かあ・・・・・・ふ~ん・・・
ちなみに私は次これに行きたい。
2019年、美しいものをたくさん吸収する一年にしたいね!
ではまた。